2006年12月31日

瀧沢酒造合名会社

 苗場山登山の帰り、津南の町で偶然見つけました。
豪雪地帯の豊かな雪解け水で仕込んだ淡麗な酒が売りです。

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 津南町の国道沿いにあり、町並みに溶け込んでいます。

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純米吟醸  奥越後

 新潟らしい淡麗辛口。立香は僅か。口に含むと優しい酸味が口に広がります。最初はやや雑味を感じましたが、その酸味が見事に和らげてくれます。
 やや粘度のある舌触りは、喉を通りすぎてもその余韻を残します。
 
 辛口より少し旨口よりですが、もう少しコクが欲しいところ。コクと酸味のバランスが取れれば、結構いけると思います。

 この酒には、刺身などの生ものが合うと思います。

 純米吟醸  奥越後

精米歩合 50%  アルコール度 15〜16度
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2006年11月03日

津南醸造(株)

先月、新潟長野県境の苗場山に登って来ました。
いつも仕事でも遊びでも地方に遠出する時は、付近の酒蔵をチェックして行きます。今回も長野の飯山の蔵を調べて行きました。

 ところが、登山口に向う途中偶然にも二つの蔵を発見。予定変更して、帰りに新潟県津南の蔵に立ち寄りました。

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 入り口に「試飲出来ます」と大きな幟が。工場の様な大きな建物が目立ちます。

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 仕込み水が湧き出ています。
非常にクセの無い柔らかい水です。この水で仕込むとまろやかな酒になりそうです。その時、蔵の方と話をする事が出来ました。

 この蔵では、八海山に居た杜氏が、3年前から仕込んでいるそうです。今年は全国鑑評会で金賞。さすが八海山に居た杜氏さんです。

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 純米酒 霧の塔

 最初、立香はあまりありませんでした。口に含むとあっさりし過ぎて、何か物足りない。喉に落ちる時、苦味が鼻に抜けます。期待外れか失恋
 仕込み水が柔らかかったので、もう少し甘くなると思っていましたが、やはり杜氏との相性が悪かったのでしょうか?

 その内、冷やしていたものが室温に戻って来ました。すると、水っぽかった舌触りが、舌の上で馴染む様になって来ました。同時にコクと甘みが出て来ます。しかもキレも良く、苦味もなくなります。
 杞憂に終わりました。期待を裏切らない味に満足。この酒は所謂新潟の酒とはちょっと違います。柔らかい仕込み水を生かしつつも、コクとパンチのある微妙な仕上がりになっています。

 純米酒 霧の塔
精米歩合 60%  アルコール度 15〜16度
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2006年10月23日

鳴滝酒造(株)

 9月の後半は佐賀県唐津市に出張に行って居りました。一日休みが出たので、酒蔵巡り。残念ながらほとんどの蔵が廃業もうやだ〜(悲しい顔)。結局立ち寄れたのは、この蔵のみでした。

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 唐津市の市街地から外れ、民家の途切れる峠近くにありました。工場を思わせる建物郡。
 唐津市内、最盛期には30蔵以上あったのが、今ではここを含め僅か2蔵。寂しい限りです。

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 聚楽太閤 純米酒     純米酒は大吟醸とこの普通純米だけ。

 立香は穏やか。口に含むと、まろやかな風味が鼻に抜けます。
酒度は分かりませんが、やや甘く感じます。酸味がちょっとあり、キレも良く、雑味も感じられません。普通酒に良く見られる、アルコールのピリピリ感もなく、盃が進みます。
 この酒は、強烈な個性がない代わりに、どんなアテにも合う調和の取れた酒です。辛口の好きな人には、物足りないかも知れません。
 でも、個性を主張し過ぎないあっさりした風味は、それ自体りっぱな個性だと思います。

 聚楽太閤 純米酒 
 精米歩合 60%  アルコール度 15〜16%
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2006年10月03日

永山本家酒造場

 山口県宇部市に出張中に立ち寄りました。

この蔵は去年訪れた根知男山渡辺酒造店と同じく京都の岩清水八幡宮にあった蔵の流れを汲みます。

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 酒蔵らしくない外観です。昔のお役所の建物を買い取ったとの事です。

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 出先なので、やはり火入れしたものを二本チョイス。

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 今回はその内の一本。  特別純米 貴

 開栓と同時に甘い香。やはり京都伏見の流れを汲むのか?やや甘口です。
クセの無い味は盃が進みます。私好みの味ですが、ややインパクトに欠ける感じもします。
 大人しい口当たりは、魚肉系のつまみより、煮物等との相性がよさそうです。もう少し酸味があると、かなりのお気に入りになりそうです。

 特別純米 貴

精米歩合60% アルコール度 15〜16度
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2006年07月31日

藤村酒造(株)

 大峰山の帰り、下市町の藤村酒造に立ち寄りました。

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市町は古い宿場町。蔵のたたずまいも当時を物語っています。山と川に挟まれた狭い町。町屋は連棟。境目に立ち上がる、うだつが目を引きます。

 訪問時、社長自ら対応して頂きました。

こちらは、天川村の名水百選名水ごろごろ水を仕込み水に使っています。

 何とか特徴のある酒を造るため、ごろごろ水をわざわざ運んで来て使っています。その縁で、ゴロゴロ水の販売会社「(株)名水の里」の社長も兼務されています。

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 純米酒 万代老松

 立香は甘い香。口に含むと、びっくりexclamation×2甘くてワインを思わせる口当たり。黙って出されれば、日本酒と分からない人も居るかも知れません。

 辛口でキレも良くとは、昨今の流れですが、この酒は正反対。
日本酒度は+3ですが、かなり甘く感じます。口に含むと強烈な甘い香に口中を占領されます。やや粘りのある舌触りは喉を過ぎても、その香を残します。この酒は評価を分けるでしょう。

 でも私は大好きです。淡麗辛口が主流の昨今。味のバリエーションとして是非お薦めしたい一本です。

 ただその味故、アテには困ります。別の辛口の酒と交互に飲み比べても面白いかも知れません。

 純米酒万代老松

日本酒度 +3 アルコール度 14〜15%
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2006年07月23日

老松酒造(有)

 ここ老松酒造は但馬地方、山崎の地。前回ご紹介した山陽盃酒造の筋向いに有ります。

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 表玄関こそ現代風ですが、昔の街道に面した構え。中に入ると酒蔵の雰囲気が漂っています。

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 太い梁が歴史を物語っています。この辺りも時代の流れ、廃業した蔵もあるそうです。

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 仕込みも終わり、タンクの中では静かに熟成を待っています。

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純米の手頃な価格はこれ一本でした。

 立香は強烈なナッツ臭です。まるで古酒を思わせるこの香は、クセがあります。含み香も古酒の趣がある反面、喉元過ぎるとあっさりさ消えます。

 ただ、個人的には古酒の熟成感は、余り好きではありません。
 
 ところが室温に近づくにつれ、強烈なナッツ臭が、穏やかな香に変化していきます。同時にやや甘く感じた味も辛味と共にキレも良くなって来ました。

 食中酒として、味の濃いものとの相性は抜群でしょう。冷やすより、断然室温かぬる燗がお薦めです。

 老松 純米酒 

精米歩合 不明  日本酒度 +2 アルコール度 16〜17%
 
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2006年07月04日

山陽盃酒造(株)

 毎年恒例の氷ノ山へのすずのこ狩り

 その帰りに、山崎の地にある酒蔵二軒に立ち寄りました。

 今回は、その内の一軒、山陽盃酒造。

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 表通りに面した工場は大きな構えですが、裏通りに面した所は、昔の面影を残しています。

 この蔵は鉱山跡の坑道を利用して、熟成貯蔵しています。

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 純米酒    播州一献  

 立香は爽やか。淡麗辛口系です。特に印象に残る味ではありませんが、嫌味のないスタンダードな印象です。

 70%精米の普通酒にしては、雑味のないあっさりとした飲み口です。

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 酒の肴はもちろんすずのこ根曲がり竹の筍です。
湯がいたものをマヨネーズでいただきます。

 さっぱりとした酸味が、スズノコの甘さを引き出します。食中酒として素材の持ち味を引き出す魅力が、この酒にはあります。

 純米酒 播州一献 

アルコール度 15〜16%  精米歩合 70%
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2006年06月16日

冨田酒造有限会社

 湖北の横山岳登山の帰りに立ち寄りました。


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宿場町木ノ本の中にあって、昔のたたずまいそのままの外観。

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 店内は、近江商人らしい雰囲気。

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 店内にツバメの巣がありました。縁起がいいわーい(嬉しい顔)

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 純米吟醸を購入。

七本槍は魯山人の愛した酒。わくわくしてまず一杯。

口に含むと濃厚な吟醸香が広がります。爽やかな辛味と共にまろやかな甘み。濃厚な割りにキレも良い。日本酒の味わいの一つに、飲み干した後の後味があります。飲み口良くても、後味に苦味が残る様ではいけません。
 この七本槍は後味も爽やか。米の甘みが僅かに残り、口中を一巡した後、さっと消えます。
 流石、魯山人の愛しただけあります。

 飲み口良いので、アテはあっさりしたものの方が良いでしょう!

 七本槍 純米吟醸

精米歩合 50%  アルコール度15〜16度   日本酒度 +5 
酸度 1.3    酵母 協会14号
 
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2006年05月29日

大門酒造(株)

 大阪東部交野市には、蔵が二軒あります。

その内の一軒が大門酒造。大阪と奈良を隔てる生駒山地が果てる北端にあります。

 交野市は閑静な住宅街と田畑が混在する地域。その中に在って落ち着いたたたずまいを見せます。

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 車一台がやっと通れる道に面して、立派な門構え。
敷地内には、無垢根亭と言う洒落た食事処もあります。

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 訪れたのは、4月半ば。当然仕込みは終わっています。


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 選んだのは、当然メインブランドの利休梅

利休梅には、甘辛二種類。今回は、辛口の純米吟醸。

 立香は、微かなナッツ臭。口に含むと重みのある香と粘度。

 味わいは、まず苦味が先行。辛味を伴った刺激が喉を刺す。

 辛味の割には、キレはもう一つ。あまり印象に残る味ではありません。

 しかし、室温に近くなると、最初口の中を独占した苦味が、ほのかな甘みに変って来ます。

 キレの悪さもむしろ心地よい余韻となって残ります。

苦味、口中に広がる余韻は油物との相性が良いと感じました。

 利休梅 純米吟醸 辛口

 精米歩合 55%  アルコール度 15〜16度
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2006年04月28日

稲花酒造

 千葉の稲花酒造で購入した二本目の地酒です。

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 田園地帯の雰囲気に相まって、何か家庭的な感じのする蔵です。

 その雰囲気そのままの酒がこちら

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 純米かもし酒  稲花正宗 

 前回ご紹介した本醸造 ぎんからとは、対照的な味。

 非常に柔らかく、おとなしい味です。杜氏さんが、こちらの純米を
余り薦めなかったのは、この柔らかさ故にでしょうか?

 辛味、酸味、コク、全てが柔らかい。でも甘口ではありません。その曖昧さが食中酒としての抜群の引き立て役になります。
 キレが良い反面、僅かに残る苦味が口の中をさっぱりさせてくれます。

 強烈な個性に欠ける分、むしろ飽きの来ない万人受けする地酒です。


 純米かもし酒 稲花正宗

精米歩合 60%  アルコール度数 15〜16度

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2006年04月05日

稲花酒造(有)

 九十九里浜の酒蔵、最後の4軒目です。
 事前にネットで場所の確認をしていたものの、見渡す限りの田んぼと畑。細くて曲がりくねった道。 発見は困難でした。

コピー 〜 PDR_0034.JPG

 やっとこの煙突を目印に到着。歴史を感じさせる雰囲気。

 早速、作業中の方に話かけると、見事な東北訛り南部杜氏さんとすぐ分かりました。

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 この三本がメイン。その杜氏さんは、本醸造を強く薦めます。
純米を買うつもりでしたが、余りに薦めるので、本醸造と純米の二本購入。


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 本醸造 稲花正宗 ぎんから

本醸造によくあるアルコールのピリピリ感はありません。添加アルコールが米の旨みを引き出しています。粘度は純米に近い感じ。その割りにキレも良し。 名前の通り辛口ですが、辛味を感じる前に、喉の奥に吸い込まれて行きます。
 確認はしていませんが、この感じはやはり硬水で仕込んでいるのではないでしょうか?
 クセの無いこのシャープさで杯が進みます。杜氏が薦めるのが理解できます。飲み口が良いので、冷で飲んでしまいましたが、燗もいけると思います。

 稲花正宗 ぎんから

精米歩合 60%  アルコール度 15〜16度
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2006年03月22日

守屋酒造(株)

 千葉県九十九里浜、三つ目の酒蔵です。


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 田園地帯と民家が連なる町道を走っていると、突然現れました。こじんまりとした外観。車は、工場の中に停めさせてもらいました。


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敷地内は広々。漆喰壁と甍の屋根に煙突。真に酒蔵らしい雰囲気。


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 中は商品の他に漬物等の地元名産が並んでいます。まるで立飲み屋の様。

 毎度の事ながら、試飲は舐める程度たらーっ(汗)
蔵の方はしきりに本醸造を薦めます。ただ、純米も本醸造もちょっと水っぽく感じられ、とりあえず値段の手頃な純米の生を買いました。


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 純米吟醸酒  萬々歳

 立香は焼酎ぽい感じ。アルコール臭が鼻につきます。でも、純米酒だけに別に嫌味な匂いではありません。
 口に含むと、アルコールのピリピリ感と共に酸味を伴った香が鼻に抜けます。酸味が強烈な割りに米の旨みも残っています。

 試飲した時は常温。何となく水っぽくて、酸味もそれほど感じませんでした。冷やすとその酸味が強調されて、旨みに変わります。
キレもそこそこ。原酒のもつ荒々しさと酸味のバランスが絶妙です。

 聞くと、九十九里の酒蔵は海に近いので、仕込み水は皆硬水との事です。この硬水がシャープな味にさせているのかも知れません。

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この酸味が効いた酒には、魚より肉が合うと思います。今夜は豚シャブで一杯です。

 純米吟醸酒  萬々歳

精米歩合 60%  アルコール度 17〜18%
日本酒度  +5  酸度 2.2
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2006年03月07日

梅一輪酒造(株)

 千葉県九十九里の酒蔵第二弾です。

 出張先の宿で酒蔵の事を聞いたところ、この梅一輪が美味しいと評判との事。
実際、道路沿いの居酒屋で「梅一輪」の看板を出している所の多いことハートたち(複数ハート)
 期待に胸弾ませて出掛けましたダッシュ(走り出すさま)

 田んぼと民家の点在するところ

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 宿で教えてもらった酒蔵はすぐに見つかりましたが、工場は立ち入り禁止!
すぐ前の道路沿いに直売所という名のコンビニが。

 中もまるでコンビニ。一角に申し訳なさそうに、直売コーナーが。当然、試飲もできず。
とりあえず、お手軽な(¥1200〜1300位)の純米酒を購入。

 レジのお姉さん曰く、社長の方針で蔵は非公開、取材も写真もお断りだそうです。

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 梅一輪 吟醸純米 

 立香は爽やか。口に含むとふくよかな香と旨みが鼻腔を通過ぎます。キレも良く、米の旨みだけが舌の上に残ります。
 まさにオールラウンドプレーヤー 資料では+4の辛口ですが、口当たりは旨口

 爽やかな吟醸香があるので、単体でもよし。アルコール感もそれ程きつくないし、キレも良いので、食中酒としても十分。

 非常にバランスの取れた優等生。値段も手頃。欲を言えば、優等生過ぎて、ちょっと物足りなく感じてしまうところかも知れません。

 地元で評判なのが良く分かります。多分地元中心に出回って、地方では手に入りにくいのではないでしょうか?

 この値段でこの味は立派。蔵の社長も非公開等とけち臭い事は言わずに、堂々と公開して欲しいものです。今まで飲んだ地酒の中では、値段と味のバランスから言うとトップクラスです。

 梅一輪 吟醸純米

精米歩合   麹米50% 掛米60%     日本酒度+4 
酸度 1.3   アルコール度 15〜16度
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2006年02月23日

(合)寒菊銘醸

 二月は約三週間、千葉県に出張に行っておりました。

宿を取っている九十九里浜の近くの酒蔵をピックアップ。休日に訪問しました。

 まずは、寒菊

PDR_0002.JPG 田園地帯のど真ん中にあります。広い敷地に昔ながらの門構えと工場。

 その手前が蔵経営のレストラン

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その一角に地酒のコーナーがあります。

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そのレストランの中には地ビールの工房まであります。
 銘柄は九十九里浜ビール

 何本か軽く試飲して、一番飲み易い一本を購入。

 
 純米原酒  寒菊 幻の花

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 甘酸っぱい立香。 口に含むと原酒だけに、酸味と共にアルコールの苦味が来ます。

 辛味も甘みもなく、本来なら旨口と言うべきですが、そのわりにコクも少なく、中途半端な味です。アルコール度がもう少し低ければ、旨みも感じられたかも知れません。

 むしろ辛口の方がバランスが取れていると思います。惜しいなぁ!バッド(下向き矢印)

 このブログを書きながら、蓋をせずにかぶしておくと、ガスで勝手に持ち上がり、ストンと落ちます。未だ呼吸しています。もう少し寝かせると美味しくなる予感がします。

純米原酒 寒菊 幻の花

精米歩合 60%  アルコール度数  17〜18度


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2006年02月19日

(株)北岡本店

 本当に久しぶりの更新になりましたふらふら 

 実は、検査で肝臓が弱っていると出たので、飲酒を自粛しておりました。自覚症状は全くなく、多分運動不足から内臓脂肪が溜まったためと思われます。

 加えて今年に入って出張が続き、PCの前からも遠のきました。

 去年訪問した吉野の蔵 「やたがらす」から再出発です。


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 国道169号線沿いにあります。国道を走っていると大きな工場が見えてきます。
当に蔵と言うより工場です。その一部に店舗があります。

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 ここは定番商品の他に、特別企画商品も数多くあります。

 来店は今回二回目で、一回目は贈答用に「純米大吟醸」を購入しました。

今回は、菩提もとづくりの純米を購入。

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 立ち香、含み香はあまりありません。 口に含むと、純米特有のまったり感とともに、甘みと酸味が口に広がります。 これも、菩提もとづくりの特徴そのままです。

 他の蔵の菩提もと と違うところは、やや酸味が抑えられているので、より甘みが感じられるところでしょうか? この甘み故、口当たりは良い反面、キレに欠けるところがあるのは、否めません。

 それでも、ややクセのある菩提酛造りの中では飲み易い部類に入ります。

 この酒もやはり燗より冷で飲むのが美味しい様です。甘口になりますので、アテの選択は難しい。エイヒレやカラスミなどの珍味が合うかも知れません。

 菩提酛 やたがらす 純米酒

 精米歩合 70%  アルコール度数  15度
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2005年11月29日

(合)御芳野商店

 吉野の酒蔵二軒目です。吉野川を挟んで国道196号線の対岸にあります。

吉野川の川辺、過去台風の増水時には蔵の一部も水没したらしいです。

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 工場と自宅は離れています。ここは自宅の玄関。訪ねた当時は未だ仕込みが始まっておらず、ひっそりとした工場を案内していただきました。

対応していただいたのは、多分ご子息でしょう。まだ若い30歳前後の方で、酒造りに真摯に取り組んでおられるのが伝わりました。

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 仕込みタンクです。11月の仕込み前ですので冷おろし はあるか聞いたところ、この蔵では、取り扱ってないとの事です。出荷予定から残った酒は、全てサーマルタンク(密閉式タンク)で−2℃の氷温貯蔵され、古酒として熟成されると言う事です。

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 麹室です。この蔵では、通常より高湿の湿度100%で種付けされます。中は、さすが吉野杉の産地。杉の香で充満していました。

 今年は、11/15より仕込み開始。岩手県より南部杜氏を5.6人呼ぶそうです。

 早速、純米酒を幾つか、軽く試飲させてもらいました。(車なので舐める程度たらーっ(汗)

 一つは純米吟醸の古酒、なかなかイケル味でしたが、もう一つの菩提もと酛造りの純米酒を購入。

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 純米酒  太古の酒   花巴

 これは、八木酒造でご紹介した清酒の原点とも言える菩提もと酛造りで造られた酒です。

 製造工程で乳酸菌の代わりに生米を使う事により、酸性を保ち、雑菌の繁殖を抑えています。蔵の方の説明では、現在の即醸造りに似ていると言う事です。

 甘酸っぱい立香は、鼻腔をくすぐります。口に含むと、強烈な酸味
じわじわと唾液が湧いてきます。その後、米の甘みと香が通り過ぎます。

 日本酒度は−5ですので、本来かなり甘いはずですが、その強烈な酸味で甘みはほとんど感じられません。最初はクセのあるその酸味に戸惑いました。しかし、飲み終わった後の、舌に残る酸味が次の杯を誘います。

 最初は冷で、その後燗で飲みました。燗にすると酸味が嘘の様に消え、甘みだけが残ります。と同時にコクも無くなり、砂糖水を発酵させた様な気の抜けた味になりました。断然、がお薦めです。

 アルコール度も高い目。目も覚める様な酸味。太古の酒らしく荒々しい豪快な味です。

 現代の淡麗辛口傾向とは一線を隔した酒です。好き嫌いの分かれる味です。蔵のご主人はそれを承知で、あえて個性的な酒造りを目指しているとおっしゃってました。

 その前向きな蔵の姿勢に乾杯


純米酒  太古の酒  花巴(はなともえ)
 兵庫県産山田錦 使用   精米歩合70%   

 日本酒度 −5   酸度  2.7    アルコール度 17〜18%

 
 
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2005年11月12日

北村酒造(株)

 最近は、遠出してもなかなか酒蔵に立ち寄れず、久しぶりの更新になりました。

 奈良県吉野、歴史とロマンあふれる土地です。

 近鉄大和上市駅の近く、昔ながらの街並みが残った一角にこの蔵はあります。

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 酒蔵特有の重厚な造り。杉玉の杉は地元の吉野杉でしょうか?

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 酒蔵に ほんとに酒蔵らしい外観。200年の歴史の重みがあります。

 中に入ると、奥に工場。玄関横に事務所。反対側は倉庫。

 販売スペースも無いし、商品すら陳列されていません。もちろん直売は、OK。

 値段表を持って来られて、そこから選びます。やはり純米酒から選ぶ事に!

普通、純米の4合瓶なら1500円も出せば、吟醸酒を買えるのにがく〜(落胆した顔)

一番安い、純米の普通酒でも1800円。吟醸酒で大吟醸並の値段。 仕方がありません。ふらふら 原則には反しますが、涙を呑んで普通の純米を購入。

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 純米 猩々(しょうじょう)

 立香は爽やか、口に含むと米の甘みが舌に広がります。 +3ですので、数字的にはやや辛ですが、結構甘く感じます。 

 どうも、強烈な個性に欠けるとも言えますが、そのクセの無さはむしろ潔さ、気品に通じます。 食中酒として飲むと、個性で負けてしまいそうです。

 ちょっと一杯感覚で、冷で飲む。これに限ります。ラベルにも冷を薦めると、書いてあります。

 尚、精米歩合を見ると、50%。精米歩合だけでなく、値段も味も立派な吟醸酒です。


 純米 猩々  

原料米 五百万石  精米歩合 50%   アルコール度 15〜16度
 日本酒度 +3  酸度  1.3

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2005年10月19日

百川(株)

 このブログを始めるにあたって幾つかの原則を考えました。

1、紹介する酒は全て、自ら試飲する。
2、できるだけ製造した酒蔵で購入する。
3、お手頃な値段の酒。

1は当たり前の事です。2はその酒蔵の雰囲気も伝えたいと考えています。
3は、自分の財力と健康を考え、4合(720ml)瓶で、¥1500位までのものを購入する様にしています。大吟醸が美味いのは当たり前。お手頃で美味い酒に出会った時の喜びは格別です。

 今回、偶然近所のスーパーで見つけた地酒を紹介します。

 2の原則に則り、最初は紹介するつもりはありませんでした。スーパーで見つけた時も、ビール、焼酎がメインであり、日本酒は灘、伏見の大手メーカーばかり。地酒は申し訳程度。片隅に追いやられています。そんな中にこの桃川もありました。あまり期待はしていませんでしたが、日本一のラベルと値段も¥1000しなかったので、購入。


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 かなりの香。そしてフルーティ。純米の普通酒とは信じられない。フルーティと言う形容は大吟醸のためにあると思っていました。やや辛でキレもそこそこ、適度な粘度が舌の上に残り、甘みに変わっていきます。値段を考えると食中酒として、満点でしょう。

 さすが、純米で一番になるだけあります。精米歩合65%ですので、多少後口に雑味が残るのは仕方がありません。それでも65%で大吟醸並の香とコクが出せるとは、驚きです。百川は青森の酒蔵。簡単には行けないですが、いつかは訪ねたいと思います。

 百川 純米酒 精米歩合 65%  日本酒度 +2  アルコール度 15〜16度
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2005年10月16日

初桜酒造(株)

 大阪、和歌山県境の岩湧山に登った帰りに立ち寄りました。

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工場の一角の建物に小洒落た販売所。

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メインブランドは、社名の通り初桜

現在は、高野山が世界遺産に登録されたのを記念して、般若湯と言うブランドを推し出しています。

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 と言う訳で、高野山、般若湯 「聖」を購入。

 純米酒らしいまったり感が有る割りに、口に含むとすっと喉の奥に消えて行きます。吸い込まれると表現した方が合ってるでしょう。

 やや辛のあっさりとした味わいです。香が控えめなので、酒自体も余り主張していません。
全体的に大人しい雰囲気がある反面、さらり体に沁み込んで行く感じは、むしろ尖った印象を与えます。この答えはにありました。 蔵の方に聞くと、仕込み水は硬水と言う事です。

 柔らかく丁寧な仕込みも、硬水を使う事によって、鋭利な刃物の様に尖った味になると思います。

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シャープな味わいの地酒には、などどうでしょう?鴨の脂の甘みが、この酒のシャープさを引き立ててくれます。

 純米吟醸 高野山 般若湯  聖

 精米歩合 50%  日本酒度 +5  アルコール度数 15〜16度

 酸度 1.5    アミノ酸度 0.9
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2005年10月08日

八木酒造(株)

この酒蔵の存在は知りませんでした。春鹿に向かう途中に偶然発見。

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 酒蔵らしい落ち着いたたたずまい。

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 蔵内に入ると、正面に古びた階段箪笥。カウンターの中で社長自ら対応してくれます。
まるで、古民家風 立飲み屋の様。

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 ずらりと商品が並んでいます。どれも試飲可。とりあえずは純米酒から選ぶ事に。

 その内の一本は、純米吟醸。辛口でさらりとした味わい。 春鹿でたっぷり試飲した後だけにふらふら、正直ピンと来ません。

 もう一本。こちらは、濃厚でややクセのある味。酔っ払った舌にも、その個性が分かります。もちろん、こちらを購入。

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 純米 升平 菩提もと酛

 試飲した時は、室温の冷を飲みました。濃厚甘口、泥臭さが少しありました。

 家では、冷やして飲みました。やはり冷たくすると、泥臭さは消え、さっぱり頂けます。
 甘口ですが、酸度が高い目なので、それ程甘くは感じません。

 でも、日本酒の苦手な人には、受付ないでしょう。

 菩提もと酛造りとは、室町時代に奈良の菩提山正暦寺で造られた、製造工程で生米を使う醸造法です。その造りは、清酒の始まりと言われています。(以上、ラベルの説明書きの受売り)

 八木酒造初め、奈良の酒蔵13蔵が、実際に正暦寺の寺領米と麹を使い菩提もと酛造りを行っているそうです。他の蔵の菩提酛造りの地酒も味わってみたいと思っています。


 清酒 菩提もと酛酛  純米 升平

精米歩合 70%  アルコール度数 15〜16%  日本酒度 −3
酸度  1.9  アミノ酸度 2.2
posted by 真心職人 at 18:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 地酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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