2006年12月31日

瀧沢酒造合名会社

 苗場山登山の帰り、津南の町で偶然見つけました。
豪雪地帯の豊かな雪解け水で仕込んだ淡麗な酒が売りです。

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 津南町の国道沿いにあり、町並みに溶け込んでいます。

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純米吟醸  奥越後

 新潟らしい淡麗辛口。立香は僅か。口に含むと優しい酸味が口に広がります。最初はやや雑味を感じましたが、その酸味が見事に和らげてくれます。
 やや粘度のある舌触りは、喉を通りすぎてもその余韻を残します。
 
 辛口より少し旨口よりですが、もう少しコクが欲しいところ。コクと酸味のバランスが取れれば、結構いけると思います。

 この酒には、刺身などの生ものが合うと思います。

 純米吟醸  奥越後

精米歩合 50%  アルコール度 15〜16度
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2006年11月03日

津南醸造(株)

先月、新潟長野県境の苗場山に登って来ました。
いつも仕事でも遊びでも地方に遠出する時は、付近の酒蔵をチェックして行きます。今回も長野の飯山の蔵を調べて行きました。

 ところが、登山口に向う途中偶然にも二つの蔵を発見。予定変更して、帰りに新潟県津南の蔵に立ち寄りました。

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 入り口に「試飲出来ます」と大きな幟が。工場の様な大きな建物が目立ちます。

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 仕込み水が湧き出ています。
非常にクセの無い柔らかい水です。この水で仕込むとまろやかな酒になりそうです。その時、蔵の方と話をする事が出来ました。

 この蔵では、八海山に居た杜氏が、3年前から仕込んでいるそうです。今年は全国鑑評会で金賞。さすが八海山に居た杜氏さんです。

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 純米酒 霧の塔

 最初、立香はあまりありませんでした。口に含むとあっさりし過ぎて、何か物足りない。喉に落ちる時、苦味が鼻に抜けます。期待外れか失恋
 仕込み水が柔らかかったので、もう少し甘くなると思っていましたが、やはり杜氏との相性が悪かったのでしょうか?

 その内、冷やしていたものが室温に戻って来ました。すると、水っぽかった舌触りが、舌の上で馴染む様になって来ました。同時にコクと甘みが出て来ます。しかもキレも良く、苦味もなくなります。
 杞憂に終わりました。期待を裏切らない味に満足。この酒は所謂新潟の酒とはちょっと違います。柔らかい仕込み水を生かしつつも、コクとパンチのある微妙な仕上がりになっています。

 純米酒 霧の塔
精米歩合 60%  アルコール度 15〜16度
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2006年10月23日

鳴滝酒造(株)

 9月の後半は佐賀県唐津市に出張に行って居りました。一日休みが出たので、酒蔵巡り。残念ながらほとんどの蔵が廃業もうやだ〜(悲しい顔)。結局立ち寄れたのは、この蔵のみでした。

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 唐津市の市街地から外れ、民家の途切れる峠近くにありました。工場を思わせる建物郡。
 唐津市内、最盛期には30蔵以上あったのが、今ではここを含め僅か2蔵。寂しい限りです。

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 聚楽太閤 純米酒     純米酒は大吟醸とこの普通純米だけ。

 立香は穏やか。口に含むと、まろやかな風味が鼻に抜けます。
酒度は分かりませんが、やや甘く感じます。酸味がちょっとあり、キレも良く、雑味も感じられません。普通酒に良く見られる、アルコールのピリピリ感もなく、盃が進みます。
 この酒は、強烈な個性がない代わりに、どんなアテにも合う調和の取れた酒です。辛口の好きな人には、物足りないかも知れません。
 でも、個性を主張し過ぎないあっさりした風味は、それ自体りっぱな個性だと思います。

 聚楽太閤 純米酒 
 精米歩合 60%  アルコール度 15〜16%
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2006年10月03日

永山本家酒造場

 山口県宇部市に出張中に立ち寄りました。

この蔵は去年訪れた根知男山渡辺酒造店と同じく京都の岩清水八幡宮にあった蔵の流れを汲みます。

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 酒蔵らしくない外観です。昔のお役所の建物を買い取ったとの事です。

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 出先なので、やはり火入れしたものを二本チョイス。

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 今回はその内の一本。  特別純米 貴

 開栓と同時に甘い香。やはり京都伏見の流れを汲むのか?やや甘口です。
クセの無い味は盃が進みます。私好みの味ですが、ややインパクトに欠ける感じもします。
 大人しい口当たりは、魚肉系のつまみより、煮物等との相性がよさそうです。もう少し酸味があると、かなりのお気に入りになりそうです。

 特別純米 貴

精米歩合60% アルコール度 15〜16度
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2006年07月31日

藤村酒造(株)

 大峰山の帰り、下市町の藤村酒造に立ち寄りました。

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市町は古い宿場町。蔵のたたずまいも当時を物語っています。山と川に挟まれた狭い町。町屋は連棟。境目に立ち上がる、うだつが目を引きます。

 訪問時、社長自ら対応して頂きました。

こちらは、天川村の名水百選名水ごろごろ水を仕込み水に使っています。

 何とか特徴のある酒を造るため、ごろごろ水をわざわざ運んで来て使っています。その縁で、ゴロゴロ水の販売会社「(株)名水の里」の社長も兼務されています。

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 純米酒 万代老松

 立香は甘い香。口に含むと、びっくりexclamation×2甘くてワインを思わせる口当たり。黙って出されれば、日本酒と分からない人も居るかも知れません。

 辛口でキレも良くとは、昨今の流れですが、この酒は正反対。
日本酒度は+3ですが、かなり甘く感じます。口に含むと強烈な甘い香に口中を占領されます。やや粘りのある舌触りは喉を過ぎても、その香を残します。この酒は評価を分けるでしょう。

 でも私は大好きです。淡麗辛口が主流の昨今。味のバリエーションとして是非お薦めしたい一本です。

 ただその味故、アテには困ります。別の辛口の酒と交互に飲み比べても面白いかも知れません。

 純米酒万代老松

日本酒度 +3 アルコール度 14〜15%
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2006年07月23日

老松酒造(有)

 ここ老松酒造は但馬地方、山崎の地。前回ご紹介した山陽盃酒造の筋向いに有ります。

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 表玄関こそ現代風ですが、昔の街道に面した構え。中に入ると酒蔵の雰囲気が漂っています。

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 太い梁が歴史を物語っています。この辺りも時代の流れ、廃業した蔵もあるそうです。

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 仕込みも終わり、タンクの中では静かに熟成を待っています。

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純米の手頃な価格はこれ一本でした。

 立香は強烈なナッツ臭です。まるで古酒を思わせるこの香は、クセがあります。含み香も古酒の趣がある反面、喉元過ぎるとあっさりさ消えます。

 ただ、個人的には古酒の熟成感は、余り好きではありません。
 
 ところが室温に近づくにつれ、強烈なナッツ臭が、穏やかな香に変化していきます。同時にやや甘く感じた味も辛味と共にキレも良くなって来ました。

 食中酒として、味の濃いものとの相性は抜群でしょう。冷やすより、断然室温かぬる燗がお薦めです。

 老松 純米酒 

精米歩合 不明  日本酒度 +2 アルコール度 16〜17%
 
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2006年07月04日

山陽盃酒造(株)

 毎年恒例の氷ノ山へのすずのこ狩り

 その帰りに、山崎の地にある酒蔵二軒に立ち寄りました。

 今回は、その内の一軒、山陽盃酒造。

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 表通りに面した工場は大きな構えですが、裏通りに面した所は、昔の面影を残しています。

 この蔵は鉱山跡の坑道を利用して、熟成貯蔵しています。

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 純米酒    播州一献  

 立香は爽やか。淡麗辛口系です。特に印象に残る味ではありませんが、嫌味のないスタンダードな印象です。

 70%精米の普通酒にしては、雑味のないあっさりとした飲み口です。

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 酒の肴はもちろんすずのこ根曲がり竹の筍です。
湯がいたものをマヨネーズでいただきます。

 さっぱりとした酸味が、スズノコの甘さを引き出します。食中酒として素材の持ち味を引き出す魅力が、この酒にはあります。

 純米酒 播州一献 

アルコール度 15〜16%  精米歩合 70%
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2006年06月16日

冨田酒造有限会社

 湖北の横山岳登山の帰りに立ち寄りました。


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宿場町木ノ本の中にあって、昔のたたずまいそのままの外観。

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 店内は、近江商人らしい雰囲気。

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 店内にツバメの巣がありました。縁起がいいわーい(嬉しい顔)

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 純米吟醸を購入。

七本槍は魯山人の愛した酒。わくわくしてまず一杯。

口に含むと濃厚な吟醸香が広がります。爽やかな辛味と共にまろやかな甘み。濃厚な割りにキレも良い。日本酒の味わいの一つに、飲み干した後の後味があります。飲み口良くても、後味に苦味が残る様ではいけません。
 この七本槍は後味も爽やか。米の甘みが僅かに残り、口中を一巡した後、さっと消えます。
 流石、魯山人の愛しただけあります。

 飲み口良いので、アテはあっさりしたものの方が良いでしょう!

 七本槍 純米吟醸

精米歩合 50%  アルコール度15〜16度   日本酒度 +5 
酸度 1.3    酵母 協会14号
 
posted by 真心職人 at 20:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 地酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

大門酒造(株)

 大阪東部交野市には、蔵が二軒あります。

その内の一軒が大門酒造。大阪と奈良を隔てる生駒山地が果てる北端にあります。

 交野市は閑静な住宅街と田畑が混在する地域。その中に在って落ち着いたたたずまいを見せます。

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 車一台がやっと通れる道に面して、立派な門構え。
敷地内には、無垢根亭と言う洒落た食事処もあります。

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 訪れたのは、4月半ば。当然仕込みは終わっています。


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 選んだのは、当然メインブランドの利休梅

利休梅には、甘辛二種類。今回は、辛口の純米吟醸。

 立香は、微かなナッツ臭。口に含むと重みのある香と粘度。

 味わいは、まず苦味が先行。辛味を伴った刺激が喉を刺す。

 辛味の割には、キレはもう一つ。あまり印象に残る味ではありません。

 しかし、室温に近くなると、最初口の中を独占した苦味が、ほのかな甘みに変って来ます。

 キレの悪さもむしろ心地よい余韻となって残ります。

苦味、口中に広がる余韻は油物との相性が良いと感じました。

 利休梅 純米吟醸 辛口

 精米歩合 55%  アルコール度 15〜16度
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2006年04月28日

稲花酒造

 千葉の稲花酒造で購入した二本目の地酒です。

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 田園地帯の雰囲気に相まって、何か家庭的な感じのする蔵です。

 その雰囲気そのままの酒がこちら

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 純米かもし酒  稲花正宗 

 前回ご紹介した本醸造 ぎんからとは、対照的な味。

 非常に柔らかく、おとなしい味です。杜氏さんが、こちらの純米を
余り薦めなかったのは、この柔らかさ故にでしょうか?

 辛味、酸味、コク、全てが柔らかい。でも甘口ではありません。その曖昧さが食中酒としての抜群の引き立て役になります。
 キレが良い反面、僅かに残る苦味が口の中をさっぱりさせてくれます。

 強烈な個性に欠ける分、むしろ飽きの来ない万人受けする地酒です。


 純米かもし酒 稲花正宗

精米歩合 60%  アルコール度数 15〜16度

posted by 真心職人 at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 地酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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